アメリカンタイプライター
その商業的失敗の原因を 安岡孝一先生は タイプ印字が 専用のティッシュ薄紙にしか行えなかった点だったとした。
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アメリカンタイプライター1868年ごろ~
https://www.google.com/patents/US79265![]() |
プラテンが 印刷用紙の裏面から支える構成順。ただし現在とは上下逆な感じ。
https://www.google.com/patents/US118491
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俗説 通説では タイプライターのキー配列がアルファベット順だったため タイプライターの活字棒が絡みやすく 印字どころではない タイピングつづけてなんかやってらんない だったからだとされてきた。
アルファベット順のタイプライターならば Sholes&Soule&Densmoreが主体となってPorter電信学校に納入されたと思しきアメリカンタイプライターがある。
Porterの電信学校の当時の広告に 操作中の人物とともにイラストで外観が紹介されている。
Patent US79868 https://www.google.com/patents/US79868 のキー配列は アルファベット順であった。
Hughes-Phelps印刷電信機のキー配列 | yasuokaの日記 | スラッシュドット・ジャパン:
日記 by yasuoka(安岡孝一先生) 2006年02月01日 0:14
これらの点から、Christopher Latham Sholesが1867年10月9日以降のある時期に、「アルファベットを右端で折り返したピアノ状キー配列」を目にしたのは、ほぼ確実だと考えられる。
Hughes-Phelps印刷電信機のキー配列 | yasuokaの日記 | スラド
安岡孝一先生に拠れば Porterの電信学校に納入されたアメリカンタイプライターは 電信鍵盤由来のアルファベット配列であったろうという。電信学校がユーザーなだけに、当時のキーボード式電信鍵盤のエミュレーターとしても機能させたかったろうというわけであろうか。
Thursday, August 03, 2006
U. S. Patent No.26003
posted by Koichi Yasuoka(安岡孝一先生) at 10:51 PM
http://yasuoka.blogspot.jp/2006/08/printing-telegraphic-dispatches.html
いずれにせよ アルファベット順であった可能性が高い。
「初期のタイプライターの鍵盤は アルファベット順に並んでいたんだ。」は、妥当性の高い仮説である。
では 「キーがアルファベット順に並んでいると 活字棒が絡みやすくなる」は どうだろうか。